
一般社団法人 日本リスクコミュニケーション協会(RCIJ)は、10月、全国の企業・団体に勤務する10代~70代の男女289名を対象に、「職場における上司の発言・言動がもたらすハラスメントリスク」に関する意識調査を実施した。
調査は、危機管理心理学における「無意識バイアス」に焦点をあてており、実際に、多くの上司が“良かれと思って”声をかけていた定番フレーズが、部下の心理的安全性を下げ、パフォーマンスを低下させ、離職・評判毀損といった“会社の経営リスク”につながり得る実態が見えてきた。
悪意のない指導の受け止め方にズレがある
上司の“悪意のない”発言や言動で部下を傷つけたことはあるか?という質問に、管理職の半数以上が無自覚で、「ない、または知らない」が54.3%だった。
これに対し、非管理職の60%以上は「傷ついたことがある」と回答しており、悪意のない指導の受け止め方にズレがある非対称性の実態が明らかになった。
【調査概要】
調査名:「無意識バイアスの指導についての意識調査」
実施時期:2025年10月
実施主体:一般社団法人 日本リスクコミュニケーション協会
(RCIJ)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:289名(全国の20〜60代 男女)
(坂土直隆)