
一般社団法人日本ABAマネジメント協会は、応用行動分析学(ABA)の視点を取り入れた体験型ハラスメント研修「ハラスメントゼロカード研修」の実施後調査において、緊張、抑うつ、怒り、混乱、疲労はいずれも研修後に低下し、活気は研修後に上昇したことを発表した。
「してはいけない」を学ぶ座学から、「どう関わるか」を試行錯誤する体験へ。明星大学心理学部教授との共同開発ツールが、職場の心理的安全性と前向きな行動チェンジを引き出す。
パワーハラスメント防止法により企業への対策が厳格化する一方、現場では「研修をやっても、行動が変わらない」「ハラスメントと言われるのが怖くて、指導できない」という壁が生じている。
本研修は、明星大学心理学部教授の竹内康二氏と共同開発された「ハラスメントゼロカード」を用い、カードとロールプレイを通じて、ハラスメントにつながる行動の機能を読み解き、代わりとなる適切な関わり方を考える体験型研修だ。
本研修の特徴は、単に「ハラスメントにつながる言動をやめましょう」と伝えるのではなく、その行動がどのような目的や役割を果たしているのかを考えたうえで、より適切な行動へ置き換えていく点にある。
研修の詳細:
https://j-aba.com/harassment-card-training/●調査結果のポイント
・緊張、抑うつ、怒り、混乱、疲労は研修後に低下
・活気は研修後に上昇
・6つの気分すべてで統計的に有意な前後差を確認
・ただし直前直後の比較であり、長期的効果は今後の検討事項
【調査概要】
対象:ハラスメントゼロカード研修の参加者
測定時点:研修直前および研修直後
測定対象:緊張、抑うつ、怒り、混乱、疲労、活気の6つの気分
使用尺度:一時的気分尺度(徳田, 2007)