
公益財団法人日本生産性本部(JPC)が、2011年度の新入社員の意識調査を行った。調査は22回目となる。対象者は、JPC経営開発部主催の新入社員教育プログラム等への参加者で、有効回答数は2,185通。調査結果は以下の通りとなった。
海外勤務志向
「海外勤務のチャンスがあれば応じたいか」という質問には、「そう思う」が54.3%、「そう思わない」が45.7%となった。女性と男性では、女性の方が男性より「そう思う」人が多かった。また、299人以下の企業の方が、300人以上の企業より「そう思う」傾向が強かった。なお、この質問は、今年度から新しく設定したものである。
仕事に夢を持っている女性
「仕事を通じて実現したい夢を持っているか」という質問に対しては、「そう思う」男性が70.5%なのに対し、「そう思う」女性は73.4%で、女性が男性を上回った。なお、この数値は、過去最高の値である。
最低どのぐらい勤めるか?
「一つの会社に最低どのくらい勤めるか」という質問では、「4年以上は勤めるべき」が過去最高の55%となった。
自分で工夫する
「マニュアルにない事が起こったらどうするか」という設問には、「できるだけ自分で工夫する」という回答が5年連続で上昇し、過去最高の37.3%を記録した。
その他
その他の設問で、過去最高を記録したのは、「有益な情報は周りの上司や先輩に積極的に提供する」(76%)、「担当したい仕事は先輩などとチームを組んで行う仕事」(85.1%)などであった。
以上の結果から、今年度の新入社員は、協調性を重んじ、より堅実かつ前向きになっているようである。また、女性の方が、海外勤務や仕事を通じての自己実現に対し、積極的であることも判明した。
公益財団法人日本生産性本部