
第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した人材紹介事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)は、20代の若者向けに就職/転職活動に関する実態調査を実施した。
依然として残るブラック企業的問題
その結果、第二新卒として転職活動を行う人のうち、現在離職中の175名に退職を決めた一番の理由を聞いたところ「将来の目指す方向に近づくため(18.9%)」が最多の回答となった。次に「人間関係がよくなかった(13.1%)」が続く結果となった。
また、依然として「パワハラやセクハラがひどかったため」、「休みが少なすぎたため」、「夜勤が厳しかったため」といった回答も多く、いわゆるブラック企業的な問題はまだ多いようだ。
待遇面での離職は急がないがハラスメント面での離職は急ぐ傾向に
また、第二新卒として転職活動を行う人のうち、現在在職中の210名に転職を考えている一番の理由を聞いたところ、「将来の目指す方向性に近づくため(25.7%)」が最多と離職者同様の結果となった。
3位の「年収が低いため(10.0%)」は離職者の回答ではランク外と、大きく差がつく結果となった。
今回離職者の回答で多かった「パワハラやセクハラ(7.4%)」や「体調を崩した(6.9%)」は在職者ではランク外という結果となった。
離職者と在職者で差が出た回答には「年収が低いため」「パワハラやセクハラがひどかったため」「体調を崩したため」があった。
このことから待遇面を向上させたい場合の転職はそこまで急ぐ必要がないため働きながら活動するのに対し、ハラスメントや体調不良のようにすぐに対応が必要なケースでは一度離職してから活動する傾向があることがわかった。
◆調査概要
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:第二新卒・既卒(フリーター)として転職活動中の20代男女
有効回答数:666名(第二新卒:385名、既卒:281名)
調査実施日:8月12日~9月23日
※調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義。 (慶尾六郎)