発端はキン肉マン!!
どの業界でも同業者同士での競争は必要不可欠だ。より安く、より質が良くなど、いかに差別化をはかるかが企業の利益につながるからだ。資本主義社会にとっては当然のことである。
牛丼チェーン業界でこんな発言が話題を呼んでいる。すき家を運営している株式会社ゼンショーの広報室長が、「吉野家さんというプランドがあってこそ牛丼がここまでこられた」と、同業者を肯定する発言をしたのだ。
事の発端は、『キン肉マン』のテレビアニメーション化の際に、吉野家が、作品内の牛丼屋を吉野家にしてほしいと依頼。その影響もあり、吉野家は営業危機を脱した。しかし、『キン肉マン』の29周年の際に、集英社が吉野家になにかお祝いしないかとアプローチをしたものの、冷たく断ったというのだ。
これをもって、吉野家へのバッシングが加熱。そこにすき家の広報室長が、前述した内容の発言をし、吉野家をかばったのだ。
同業者は敵ではない!!
この話題は、すき家の同業者に対する思いやりを感じるとともに、牛丼への強い情熱を感じさせられる。
競争心は必要である。しかし、同業者同士はライバルである前に、より良い商品を生むという情熱は同じはずである。そのことを再認識すべきではないだろうか。結果、商品の質を向上させ、企業の利益にもつながることになるのである。
同業者は敵ではない。良きライバルであることを再認識させられる話題である。
すき家吉野家