
株式会社豊通シスコムは、3次元CADデータの変換・検証、およびデータ配信を行う「CADデータ変換・検証サービス」を、SaaS事業として開始した。
「CADデータ変換・検証サービス」は、クボテック株式会社が提供するソフトウェアを利用している。
データの精度向上とセキュリティの確保
通常、製造業各社で開発・生産している製品は、多くの部品から構成されており、製品として出荷するまでには他の取引先と連携・連動した製品開発が不可欠となっている。そのような状況の中、製品設計において主に利用されている3次元CADデータを活用するためには、さまざまな課題がある。
そこで、「CADデータ変換・検証サービス」では、多彩なCADに対応したデータ変換機能や、2つのCADデータを比較しレポートを提供するデータ検証機能のほか、取引先などへのCAD・その他データを配信する機能を提供する。そのことで、大規模から中小規模までの製造業各社でのCADデータ授受におけるデータの精度向上・セキュリティ確保や、業務効率化を支援するのだ。
さらに、このサービスをSaaS型で提供することによって、利用各社の導入コストを大幅に削減するのと同時に、基本料金も低料金に設定できる。
豊通シスコムは、「CADデータ変換・検証サービス」を、2010年度は100社、2012年度までの3年間で400社の導入を目指すという。
厳しい状況の製造業界において、異なる取引先に合わせて各CADシステムを準備するとなると、初期導入費用、保守・運用費用ともに高額のため新規投資が難しいが、このサービスは、このような問題を解決するためのソリューションとなるだろう。
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