4月になると、職場に新入社員が入ってくる。
大きな企業であれば、専任の教育係がつくだろうが、中小企業ともなると、通常業務のかたわらで新人に仕事を教えなければならない。
自分がやったほうが早い仕事を、右も左もわからない新人に与えるのはけっこう面倒なことである。しかし、忙しさに追われて新人をぞんざいに扱うと、辞めてしまうかもしれない。
「3日・1週間・1ヶ月・3ヶ月・半年・1年・3年」これは、新人が退職を考えそうな時期である。
入社後、3日で会社にこなくなる新人がいる。理由は、思い描いていた会社と雰囲気が違う、上司が嫌いなタイプなどで、直感的に物事を判断する新人に多い。
新人を退職に追い込むことなく、教育を行うにはどうすればいいのか?
まず、新人の性格を把握しよう。おっとりしたマイペース型のA君と、短気なB君を一緒に考えてはいけない。人に合った教え方というものがある。
また新人は、仕事に
積極的なタイプと
消極的なタイプに分かれる。
積極的なタイプのほうが好感は持てるが、上司の指示がストレートに伝わるかというと、そうでもなかったりする。黙々と言われた仕事をこなす、消極的なタイプのほうが扱いやすい場合がある。
最初の3日間で仕事に対する意欲まではわからないが、積極的なタイプか消極的なタイプかぐらいは見分けられるだろう。
積極的なタイプには外回りの仕事を与え、「君はやる気があっていいね」とほめ、消極的なタイプには事務的な作業を与えて、「仕事がていねいだ」とほめる。与える仕事は適性を考え、「この人は自分を理解してくれる上司だ」と思ってもらう。
そして、必ず翌日のスケジュールを伝えておく。
とりあえず、最初の3日間は会社の雰囲気に慣れてもらい、辞めることを考えるスキを与えないことだ。
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