
弁護士相談プラットフォーム「カケコム」を運営する株式会社カケコムは、勤務経験がある男女100名を対象に、「職場でのセクハラ経験に関するアンケート」を実施した。
回答者全体の約8割がセクハラ経験あり
働き方改革や時代の流れ、そしてミレニアム世代の台頭などによって働き方やビジネスの在り方が大きく変わっている。しかし、セクハラ問題に関しては相変わらず根深いものがあるようだ。
アンケートでは、まず、職場でセクハラを受けたことがあるかどうかを聞いた。
その結果、回答者全体の約8割がセクハラを受けた経験があると回答した。男女別でみた場合、女性は84.2%、男性でもなんと50.0%が、職場でセクハラを経験したことがあるという結果となった。
対応しても約8割が「状況は変化しない」
この結果からセクハラはまだまだ深刻な問題であることがわかる。また、通常セクハラといえば女性が対象というイメージ強いが、男性も約半数がセクハラを経験していることがわかる。
次に、セクハラを経験者を対象に、具体的にどのようなセクハラ行為があったかを聞いた。その大きく分けて以下の4パターンの行為があった。
パターン1:性的な経験について聞いたり、卑猥な話をされた
パターン2:身体を触ったり、抱きついてきた
パターン3:職場でヌードポスターを貼るなどして、就業環境を不快なものにする
パターン4:自分の地位を利用して性的な言動をとる
そして、セクハラへの対応について聞いたところは「特に何もしなかった」と答えた人の中で、78.9%が「状況は変化していない」と答えたという。
一方で、「職場の上司や同僚に相談した」との回答した者の中で「状況は変化していない」と答えた人は13.6%に留まり、「解決した」「解決はしていないが状況は好転した」との回答が81.9%にも及んだ。
約60年ほど前のアメリカ映画に「アパートの鍵貸します」という傑作がある。サラリーマンの悲哀を描いたものだが、ヒロインのエレベーターガールに重役たちがセクハラをするシーンが普通に描かれている。60年たっても東西を問わずセクハラ問題は未だに根深いものがあるようだ。 (慶尾六郎)