
人材関連サービスを行うキャリアバンク株式会社は、銀行員(退職者含む)とその奥様を対象に、銀行の働きやすさに関する調査を行った。
調査のきっかっけはなんとTVドラマ「半沢直樹」の第2話続編である。キャリアバンクでは、このドラマをきっかけに「銀行業界における実際の働きやすさ」を知りたいと思う方が増えているであろうと考え、調査を実施することにしたという。
約2/3が「銀行はホワイト企業である」
その結果、銀行経験者の約2/3(67.15%)が、銀行をホワイト企業であると感じているという結果となった。
以下のようなコメントがあった。
・完全週休二日制かつ福利厚生も整っているので、働きやすい環境だと思います。女性も育休をとりやすい環境です。【地方銀行・男性】
・勤務時間は各個人のPCで入力し、そのデータは本社に直接届きます。そのため、第三者によって変更することはできません。また定期的にパワハラやセクハラに関するアンケートが実施されていますし、何かあった際は電話・メールで相談できるようになっています。【メガバンク・女性】
約3人に1人が「銀行はブラック企業である」
一方で、銀行をブラック企業だと感じている人は約3人に1人という結果に。特にノルマの厳しさについて言及するコメントが多く見られた。
・ノルマが厳しく、達成するまで精神的にも追い詰められます。業務量に対して人員が不足しているように感じます。【地方銀行・女性】
・残業時間はしっかり管理され、福利厚生もきちんとしているのですが、毎日営業ノルマに追われ、未達だと上司からも叱責され続けます。【メガバンク・男性】
・ややブラック企業だと思います。仕事のノルマがきつすぎるからです。保険や投資信託の販売ノルマが半年ごとに課されるのですが、なかなか売れないため、あまり購入意欲のない方にもお願いして販売していました。【地方銀行・女性】
銀行経験者の夫人は約5人のうち4人が「銀行はホワイト企業」
また、この調査では、銀行経験者の約3人に2人が銀行をホワイト企業と感じている一方で、銀行経験者の夫人はもっと多い約5人のうち4人が(旦那が勤めの)銀行をホワイト企業だと考えていることがわかった。
銀行経験者本人と同様、「残業が少ない」「休みがとれる」「福利厚生がしっかりしている」といったコメントが多く見られる。
・お休みはしっかり取得できていますし、勤務時間も長くありません。上司との相性によって業務負担が変わることはあるようですが、それはどの業界・会社でも同じだと思います。【メガバンク勤務の旦那がいる夫人】
・有休はきっちり確保されていて、過剰な残業もありません。労働環境はとてもホワイトな会社だと思います。ただ仕事内容がシビアだったり、求められるノルマが高いので、精神的に強い人でないと向かないかもしれません。【地方銀行勤務の旦那がいる夫人】 (慶尾六郎)